研究室のメダカとゼブラフィッシュ

ゼブラフィッシュで医学の研究をしています。メダカにも手を出そうとしています。

研究に使用する新しい系統が来た

全く更新しておりませんが、研究(の準備)は進んでおります。今日は自然科学研究機構基礎生物学研究所から、研究で使用するメダカの系統が届きました。とても、対応が早くて驚いたのと、少し質問をしたら、大御所の成瀬先生自らにお答えいただき恐縮でした。入手したのは推薦いただいた2系統、一つ目はIBR178 HdrR-II1という系統で名古屋大学の山本先生の系統。こちらは南日本のメダカで、ゲノム解析されています。もう一つはIB833 Kagaと呼ばれる系統でその名の通り石川県で取られた北日本集団のメダカです。私が研究しようとしているのは改良された観賞用のメダカの品種で凄まじい数の交配が重ねられており、遺伝的バックグラウンドはぐちゃぐちゃである可能性があります。そこでまずHdrR-II1と戻し交配をして、原因遺伝子が南日本集団のHdrR-II1の上に乗った状態にしたのちに、遺伝学的に異なる北日本集団のKagaと掛け合わせ、HdrR-II1の部分と原因遺伝子座が連鎖する部分を見つけるという、きわめて古典的な遺伝学的手法です。今回はポジショナルだけで攻め切る気はありませんが、、、どちらの胚(受精卵)もStage20の後半に来ており、明日にでも孵化する個体が出るかと思います。

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1本に20弱の胚が入ってます。